■ グミ科 耐寒性低木 半常緑〜落葉樹(暖地では常緑)
■ 学 名 : Elaeagnus angustifolia
■ 別 名 : ヤナギバグミ(和名)、細葉グミ、スナナツメ(砂棗) など
■ 花 期 : 春
■ 樹 高 : 7m前後(剪定により1.5m前後にもできます)
■ 耐寒性 : 強
■ 耐暑性 : 強
■ 日 照 : 日向
■ 用 途 : シンボルツリー 生垣 トピアリー 寄せ植え 鉢仕立て 果樹
■ 原産地 : 中国(他、中央アジア〜ロシア)
■ お届けの規格 9〜10.5cmポット苗(高さ15〜25cm内外)
※季節により落葉中、剪定済みの場合があります
オリーブに似た樹形だが、グミの一種なので、耐寒性、耐暑性に優れ、日本全国で栽培可能
おしゃれな樹形、美しいシルバーの葉、赤い実は食用にもなり、楽しみが多い
シンボルツリーの他、剪定で樹高も自在で鉢仕立てにも良い
〜担当スタッフのコメント〜
名前はオリーブですが、オリーブではなくグミの仲間で落葉樹です。ちなみにロシア産ではありません。
しかしながらオリーブに似た、しなやかな樹形は用途が同じで、寄せ植えや庭木にすると、おしゃれな雰囲気をかもし出してくれます。
しかも葉が美しいシルバーで、カラーリーフ・ツリーとしても楽しめます。
特に優れた点は、極めて寒さに強い事です。極寒冷地では、オリーブは戸外で越冬できませんが、このロシアンオリーブなら北海道などの寒冷地でも越冬できます。(ただし落葉樹です)
寒冷地では「憧れ」のオリーブの並木やシンボルツリーが再現できます。
春に一面に咲く淡黄色の小さな花は香りが良く、楊貴妃が愛用した香料として香水などにも広く利用されていたそうです。
決して強すぎる香りではなく、春にどこからともなく淡く、良い香りを漂わせるような印象です。
グミの仲間なので秋には赤い実が沢山つきます。渋みがあるので生食には向きませんが、観賞用のほかジャムなど食用に加工すこともできます。
とても丈夫で生育が早く、萌芽力が強いので、剪定や刈り込みに耐えます。
自然に伸ばしてオリーブのような樹形を楽しむほかにも、刈り込み様々な樹形を作ることもできるので、生垣やトピアリーなどにも利用できます。
場所に馴染むと、枝がぐんぐんと伸びますので、剪定は必須になりますが、とにかく枝の吹きが良いので、伸びたところを遠慮なくバサバサと切れます。お好みの樹形に作りやすいと思います。
オリーブのようにテラコッタに植えて仕立ててもオシャレですし、若木のうちは寄せ植えにも良いです。
尚、国内では ロシアンオリーブ と呼ばれる樹木が2パターン流通しています。
本種のほかに、実が細長いオレンジ色のタイプ(現地ではこちらが正式なロシアンオリーブ、果物として流通しています)がありますが、こちらは、さらに生育が旺盛で「ひこばえ」も多く、鋭いトゲが多く危ないため、当店では扱っておりません。
※当店取り扱いのタイプも少しトゲがあります。危険なほどではありませんが、取り扱いにはご注意ください。
↑当店取り扱いのタイプ。花も葉も美しい。※葉の下に少しトゲがあります
◆生育の様子と剪定方法
春にシルバーの若葉が芽吹き、淡い黄色の小花をたくさん咲かせて周囲に良い香りを漂わせます。
夏は爽やかな葉色が楽しめて、秋から冬にかけて赤い実をつけます。
晩秋から徐々に紅葉、落葉し越冬します。耐寒性が強いので冬は戸外で越冬させます。
剪定は周年可能ですが、花や実を楽しむ場合は直前の剪定は避け、伸びすぎた細い枝を切る程度にします。
樹形を低く抑えたい場合は花後や夏〜秋に思い切って低く剪定したり、伸びた枝をこまめに切っていきます。
トピアリーや生垣など刈り込んで育てる場合は年間通して、剪定を行い枝をなるべく増やすようにします。
オリーブ同様に比較的乾燥に強く、また耐潮性もあるので海沿いの庭園樹にも利用できます。
日向を好みますので充分日が当たる場所を選んで植栽してください。
春に香りのよい花がたくさん咲きます
実の様子(晩秋頃)
◆季節による変化●
春 → 芽吹き、開花
●
初夏 → 葉色が良い
●
夏 → きれいな葉色を保つ
●
秋 → 結実
●
晩秋 → 着果→徐々に落葉
●
冬 → 落葉し越冬
※剪定は周年可能
お届けする苗について(当店は寒冷地です) |
通年、栽培管理を行いながら販売しておりますので、お届けの季節により苗の状態は様々です。おおよそ下記のとおりですのでご参照ください
|
春〜夏 |
芽吹き〜開花(初年度は開花しない場合もあります) |
秋〜冬 |
紅葉中〜落葉の途中 (または剪定済み) |
冬〜春 |
落葉中〜芽吹き ※冬などは低温管理により葉がありません |
↑苗の様子 初夏頃 9cmポット苗
※季節により姿は大きく変化しますので参考程度にご覧下さい
基本的な管理
|
日 照 |
寒冷地 |
日向 |
暖 地 |
日向 |
耐乾性 |
普 通 |
根が張ればある程度耐えます |
耐湿性 |
普 通 |
水分が多すぎると徒長の原因になります |
剪 定 |
周年可能 ※詳細は上記に記載 |
肥 料 |
春か秋が適期 (ほぼ不要、生育が思わしくない場合のみ) |
増 殖 |
挿し木 |
消 毒 |
目立った病害虫はありません |