玲瓏磁器の蓋碗
玲瓏磁器というのは磁器に小さな穴を規則的に並べ、その穴に透明度の高い特殊な釉薬を充填した上で、全体に釉薬をかけて焼成したものです。日本では蛍手などと呼ばれています。古くは隋唐の時代に江西の洪州窯で生産されていて、後、元の時代に景徳鎮で作られるようになってからは景徳鎮を代表する磁器のひとつとなります。
歴史としてはそうですが、こちらは景徳鎮ではなく福建で作られたもの。植物が連綿と続くことで、繁栄を表す吉祥模様となっていますが、花はひまわり、太陽花はひまわりの別名です。
※蓋碗のフタは、茶を撹拌したり、ずらして置いて隙間から茶を出すためのものです。そのため斜めの状態で安定する作りになっており、まっすぐに置いた状態では安定しなかったり隙間ができるのが一般的です。
光を通して模様が浮かび上がる蛍手(ほたるで)磁器
<蛍手とは>
透彫(すかしぼり)にした後、透明釉をその小穴に充填して焼成する伝統的な技法。
透かし彫は一つひとつ手作業で小さな穴を開けています。
小さな穴から、光がかすかに漏れるさまがホタルの光のようで、視覚的に美しい器です。
現代的にアレンジされた透かし模様は気品があり、白磁に浮かぶ淡い透過光は食卓をやわらかく華やかに彩ります。
ほのかに透ける柔らかな光で心が和む、凛とした佇まいにやさしい表情を添えたシリーズです。
ブランデーなど色の付いた飲み物を入れると、中身が透けて繊細に模様が色づきます。
柄には釉薬が埋まっているので、中身が漏れる心配はありません。
シンプルな白い陶器は和食、洋食、晩酌、カフェ風などさまざまなテイストにマッチします。
酒器としてはもちろん、おちょこは小鉢として、
とっくりや片口はドレッシングの容れ物として使用してもおしゃれです。
食器以外にも花瓶やアクセサリートレイなど、幅広い用途でお使い頂けます。
※製法上、透かし部分には気泡がみられる場合があります
透かし彫りには特殊なガラス釉を使用しております、気泡や亀裂のようなものが入りますが、ガラス釉に透明な釉薬を重ねて仕上げておりますのでご使用に差し支えなく良品となります。
透明部分は釉薬が薄く加熱には不向きなため、電子レンジ・湯煎・熱燗はお避けください。
以下の点がみられる場合がございますが、運搬・材質・製造工程上避けられないものとなりますので予めご了承願います。
多少の傷/ズレ/スレ/重さや大きさの若干の違い/凹凸/気泡/釉薬の気泡の消えた跡にできる小さな点/BOXの角つぶれや傷味・重さ・厚みの若干の違い。