※鉢色(セラアート鉢:黒か白)をお選びください。
※写真は見本品です。
写真は24年6月18日に入荷・撮影しました。
季節によって状態は変化します。246c
トックリヤシ
(分類): ヤシ科トックリヤシ属
(学名): Mascarena lagenicaulis
(原産): マダガスカルのマスカリン諸島
(耐寒性): 10度
(樹高): 4〜18m(個体差が大きい)
(栽培適地): 沖縄県
基部(幹の下のほうの膨らんだ部分)がまるで徳利(とっくり)のような形に膨らんだ、ヤシの木の仲間です。
沖縄では街路樹などで広く植栽されています。
樹形や樹高は性質によって大きく異なり背丈が高くなるものからトックリ状の幹を太らせるだけで背丈が高くならないものまで様々です。
もともとの原産地ではトックリ状の幹の形成は見られますが他のヤシのように背丈の高いものが多いようです。
ある程度の大きさになると小さいヤシの実を房状につけ、実生で増殖されます。
背丈が伸びず、トックリ状の形が顕著に見られるものは選抜交配して改良されてきたものと思われます。
高くなる性質ものは街路樹や公園などに植栽され、トックリ状で高くならないものは家庭の庭や公園などに植栽されたり鉢植えにされます。
トックリ状のものは年数を経ても背丈はほとんど伸びず根元の幹だけを太らせます。太いものでは数十年を経ています。
下は沖縄で植栽されていたトックリヤシ トックリ状の幹の高さ(葉の付け根)は人の背丈くらいです。
栽培
水はけのよいよく日の当たる場所で育つ植物ですが、成長は遅く環境にも順応しやすいので室内栽培されて観葉植物としても利用されます。
本来は日当たりで育つ植物ですからできるだけ日に当てて育てるほうが望ましいのです。
しかし長期間室内の置いていたものを直射に当てると葉やけをするので(どんな植物でも共通)屋外の明るい日陰から徐々に慣らすようにします。
水遣りは土の表面が乾いたらたっぷり与えます。
気温の高い生育期にはたっぷり与えますが、他の観葉植物と同じで気温が低下するにしたがって控えるようにします。
肥料は少なめに気温の高くなる生育期に与えるようにします。葉は深い赤緑色をしています。葉のつやや色が悪いと日照不足、肥料切れなどが原因です。
しかし日陰のために色艶が悪くなったものに肥料は逆効果です。活動を活性化させるには根の活動と日光が大切です。
植え替えて1ヶ月以上経過したものは鉢から抜いても根鉢は崩れないものです。
根詰まりをしていないか、根の色は白くて元気なのかを確かめてから肥料を与えましょう。
寒さには弱いので鹿児島県以北では観葉植物として冬は室内管理です。
10度以下にならない環境で冬越しします。冬も可能な限り日のあたる場所に置くようにします。