フィリピン産「タッピ」のパパイヤ

ミンダナオ島、南コタバト州のフルーツ・バスケットとして知られるタッピ(Tupi)は、標高400〜500メートルの高原の町で、フルーツ、野菜、花の栽培と畜産に従事する人、約7万人が住んでおり、その周りには多くの耕作地が広がっています。
マグロの漁港で名高いジェネラル・サントス市からタッピまでは僅か40分程。途中右手にマチュータ山の麓に広がる広大なパイナップル畑を目にすることができます。パイナップルの町、ポロモロッコの次の町がタッピですが、共にマチュータ山(写真中央の山)の噴火で出来た肥沃な土壌の恩恵を受けています。
土壌は同じですが、坂の上のタッピは気候が違います。
最大の違いは、コンスタントに降るやわらかい雨。これはパパイヤにとって非常に重要な要件で甘みを左右します。
自然条件がパパイヤの本家ハワイ島のカポホに似ている他、周辺にフルーツ栽培に適した人々が沢山いたことも見逃せません。この辺一帯はケソン大統領の命で開発されたもので、インフラが整備され各地から多くのグローワーが移り住んだのです。

青パパイヤに含まれる豊富な栄養素の効果

【青パパイヤに含まれる栄養素の効果】
・高血糖、血栓、高血圧予防
・中性脂肪、コレステロール分解
・アルコール分解作用
・抗酸化作用、免疫力減少防止
・滋養強壮成分、生活習慣病予防

酵素たっぷり！青パパイヤの栄養成分

青パパイヤは「タンパク質」「糖質」「脂質」の三大栄養素を全て分解する酵素が含まれる稀な食物です。栄養を分解・吸収する力に優れているので、ダイエットにとても効果的です。

・パパイン酵素：通常の酵素は特定のタンパク質しか分解できないのに対し、どの種類のタンパク質でも分解することができます。また、青パパイヤの酵素の量は熟したパパイヤの10倍、酵素の多いことで知られるパイナップルの約6倍に達します。
・ポリフェノール：活性酸素が必要以上に増えるのを防ぎます。脳梗塞・心筋梗塞・糖尿病・生活習慣病・心臓病・ガン・シミ・しわ等の老化現象・高血圧・動脈硬化を防ぎ血行を良くする働きがあります。青パパイヤにはこのポリフェノールが赤ワインの約7倍含まれています。
・カタラーゼ：老化防止・体内の有害物質の除去・傷口の損傷を防ぐ効果。アルコールの分解を促す効果も。
・βクリプトキサンチン：ガンの食事療法で注目されているカロテノイドの一種。体内では作ることのできない成分で、抗酸化や発ガン抑制(ガン予防)など、健康にとって重要な役割。
・イソチオシアネート：肝臓の解毒酵素の働きを促進し、発ガン性物質などの有毒物質を無毒化するのに役立つとされ、抗がん剤やガン予防剤として使用されることも。

食べ方

ヘタの部分を少し切り落とします。縦半分にカットして、スプーンで種をとります。(切り落としたヘタの部分から、種と一緒にすじをはがすようにすると簡単です)種に灰色や黒いものが混じることもありますが品質に影響はありません。
あとは、写真の野菜用のしりしり機で千切りにしたり、お料理に合わせてカットします。カット後は水でさっと洗い、アクを抜きます。
噛み応えのある食感と清廉さを一度お試しください。