記事　〜2024年　7/11〜
今期の苗の開花は終了いたしました
庭植え・来年用としてご検討ください

■ ユキノシタ科(アジサイ科)　 耐寒性低木　冬季落葉樹
■ 学　名 : Hydrangea arborescens ‘Green Dragon’ 　
■ 別　名 : アメリカアジサイ、アメリカノリノキ など
■ 花　期 : 初夏　
■ 樹　高 : 80〜120cm前後（生育後の高さで花丈も含む）
■ 株張り : 80〜120cm前後（生育後・環境差がある）
■ 耐寒性 : 強い（−15℃〜−25℃ ※環境差がある）　
■ 耐暑性 : 強い　
■ 日　照 : やや半日陰
■ 用　途 : 庭木　生垣　大鉢仕立て
■ 原産地 : 北アメリカ（原種の主な自生地）
■ お届けの規格　9cmポット苗（高さ15〜30cm内外）
　※季節により落葉中、剪定済みの場合があります

アナベルと同じアルボレッセンスの改良品種
切れ込みの深いユニークな葉と、グリーンのドームのようなガク咲きの花が面白い
枝は細かく、小さめの花がたくさん咲くタイプで、草花のように植栽に使ってもお洒落な雰囲気
寒さ、暑さに強い新枝咲きで、剪定も自在


〜担当スタッフのコメント〜
　
アルボレッセンスというアジサイはアメリカノリノキとも呼ばれ、暑さ、寒さに強く極めて丈夫な性質です。
また、優れた特徴も多く、春の新枝に花が咲くので冬〜芽吹き前まで剪定が可能なこと、極寒冷地であっても越冬し、花つきが劣らない（西洋アジサイなどは旧枝咲きなので、寒冷地では越冬後に咲かないことも）など、寒冷地でも暖地でも育てやすいアジサイです。

このアルボレッセンスの品種では、白いボール咲きの‘アナベル’があまりにも有名で世界中で栽培されていますが、意外にこの系統には本種のようなガク咲き種も多く存在します。

アルボレッセンスのガク咲き種は、花の中央の花がドーム状に盛り上がって、可愛らしい小〜中輪タイプが多く、本種‘グリーンドラゴン’も同様で、小〜中輪の花をスプレー状にたくさん咲かせます。

ガク咲き種の中でも、特に本種が個性的なのは葉の姿で、切れ込みの入った「ちりめん葉」で、小さめの葉が密に茂ります。
このような切れ込みのある葉の種類は「竜の羽根」に見立てて「ドラゴン」の名を冠するものがありますが、本種もまさに「グリーンドラゴン」です。
花期以外でも、お洒落さ、珍しいさのあるアジサイです。

樹形、株張りもこの系統ではコンパクトなので、限られた場所でも植栽に使いやすいです。

尚、本種‘グリーン ドラゴン’ には ‘リヴェンレース’ 、 ‘エメラルドレース’ という別の名前もあります。 （同一種とされています）

◆生育の様子と剪定方法

春に芽吹き、伸びた枝の先に初夏頃から開花します。
　
ツボミは緑色でドーム状、咲き進むと徐々に周囲の装飾花が咲きます。
花は切り花にはもちろん、ドライフラワーや押し花にも加工しやすく、人気があります。　

冬に黄色く紅葉し、その後落葉します。　

剪定方法はアナベルと同じく、花後から冬、春の芽吹きまで切ることができます。
あまり樹高を高くしたくないときは、株元まで強めに強剪定しますが、樹高の半分くらいまでの中剪定にした方がふんわりとした樹形で花も多くなるのでおすすめです。（強剪定の場合は樹高が低くなり、花も大きくなりますが、花数が少し減ります）

◆季節による変化

●春　　→　芽吹き　新枝が伸び始める
●初夏　→　伸びた枝先に開花
●夏　　→　開花　花後剪定可
●秋　　→　剪定可
●晩秋　→　黄色く紅葉　剪定可
●冬　　→　落葉し越冬　剪定可

お届けする苗について（当店は寒冷地です）
通年、栽培管理を行いながら販売しておりますので、お届けの季節により苗の状態は様々です。おおよそ下記のとおりですのでご参照ください
春〜夏	芽吹き〜葉が茂っています
秋〜冬	紅葉中〜落葉の途中（または剪定済）
冬〜春	落葉中（短く強剪定済み） ※冬などは低温管理により葉がありません

↑苗の様子　冬頃（9cmポット苗・落葉中）

※季節により姿は大きく変化しますので参考程度にご覧下さい

基本的な管理
日 　照	寒冷地	日向〜やや半日陰
	暖　 地	やや半日陰
耐乾性	やや弱い	耐えますが花が小さく葉色は薄くなります
耐湿性	強　い	多少湿気がある方が伸びやかに育ちます
剪 　定	花後から春の芽吹き前まで可能
肥 　料	春か秋が適期 （ほぼ不要、生育が思わしくない場合のみ）
増 　殖	挿し木
消 　毒	目立った病害虫はありません