先日長野にて開催されたガーミンカップジムニーラリーチャレンジの最終戦に参加した。残念ながらラリー成績としてはふるわずトホホな結果であった。だが、その代わりにアピオ製品の素晴らしい性能を実戦にて実証したのでその様子を2回に分けてレポートしたい。

まずは「備えあれば憂いなし編」。ジムニーラリー最終戦、ガーミンを使ったスペシャルステージSSでの話である。ゴール前には水たまり？と思いきや結構な水量のトラップが待っていた。まずは水没したジムニーをご覧下さい。この場所の路面、あまりにゆっくり走るとスタックしてしまうと判断。そこそこな速度で進入。だが予想外に深く次々と水が進入してあえなく終了。なかには相当なダメージを受けたジムニーもあったとか。

最初の画像は水没したジムニーを救出するTEAM APIO神戸隊の堂脇ジムニー号。後日談だがこの救出によって牽引フックの変形やラテラルロッドの変形などがみつかった。尾上談では水が進入した車は水の重さがあっという間に1トン近く加算されるので相当な重さとなっていたはずとの事。

そんな中にあって、皆の期待（もちろん水の中でスタックするであろう期待ね）を背負って発進したJCJジムニー神奈川支部長の堀井号は、期待を裏切りあっさりとクリア。拍手喝采。おもわず川底から出てくる時にニコニコしながら「いや〜ウォーターブロッカーのおかげかな！？」と笑顔。
夜のキャンプ場では次々と堀井氏の元を訪れて「ウォーターブロッカーをみせてください」と、何度もボンネットを開けましたとの事。

この水をブロックするためのウォーターブロッカーは、以前堀井氏がロシアンラリー参加準備のためたまたま装着していたおかげで助かったとか。ロシアンラリーは渡河が大きく前年の参加後に尾上のアイデアで作られたアイテム。

いかにジムニーといえどもエンジンが水を吸ってしまえば、そこで終わりだ。特にJB23ではエアクリーナーの吸い込み口が、ボンネットグリルを通過した際の水を吸い込んでしまいやすい構造。今回こんな水がある場所を走る想定はしていなかったが、このウォーターブロッカーを装着していたおかげで突然の川渡りも事なきを得た。

最近では突然のスコールや集中豪雨で、水たまりに遭遇する事がある。特に都市部の地下隧道などでは急激に増水した水面に進入し、水没したクルマの被害など報道を耳にするが、乗用車より車高が高いジムニーといえども性能を過信して、水たまりなどに勢いよく入ると水が進入してエンジンがストップしてしまう可能性がある。そこで、この「ウォーターブロッカー」があれば、水没せずに帰宅できるという「備えあれば憂いなし」アイテムだ。もちろんシューノーケルではないのでどんな水深でもOKというわけではないが、ラリーに参加するしないに関わらず、いざという時のためにぜひ装着しておきたいアピオパーツ隠れた逸品だ。