イタリアパンツ業界の絶対王者が作る本格デニム「INCOTEX BLUE DIVISION」

イタリアパンツ業界の絶対王者「INCOTEX（インコテックス）」。確かな素材選び、巧みな縫製裁断技術、細部にまで配慮が行き届いたディテールによって、高級品としての地位を確かなものにしてきました。洗練されたシルエットと穿き心地のよさから“キング・オブ・パンツ”とも称されます。新興ブランドが勢力を伸ばす中、イタリアはもとより世界中で高い評価を獲得し続けているパンツ業界の絶対王者です。

インコテックスのデニムは以前、INCOTEX CINQUETASCHE（チンクエタスケ＝5ポケット）のネームで展開されていましたが、22年春夏シーズンから「INCOTEX BLUE DIVISION」の展開を開始しました。デニムとサルト仕立ての出会い（DENIM MEETS SARTORIAL）というコンセプトを掲げたインコテックスは、イタリア屈指のデニムファクトリーGIADA（ジャダ）社と契約を締結。あのJACOB COHEN（ヤコブコーエン）の名声を不動のものにしたジャダ社をパートナーに選んだことからも、インコテックスのBLUE DIVISIONに対する本気度がうかがえます。

ジャダ社が生み出すイタリアの伝統的な仕立ての技術に裏打ちされた美しいシルエットは他のデニムブランドを圧倒するレベルです。ドレスパンツに見られるようなヒップやウエストの穿き心地を向上させるハイバック仕様など、細かい部分にもジャダ社のこだわりと技術力の高さがうかがえます。当店ではイカイやPT TORINOをはじめとするいくつかのブランドのデニムを展開しておりますが、それらと比べても頭ひとつ（もしくは頭ふたつほど）クオリティが高く、かなり高い満足感が得られると思います。

細身なのに穿きやすい完成されたシルエット「BDPS0003」

ご紹介するのは、日本人向けに開発されたモデル「BDPS0003」になります。股上はそこまで浅くなく、ぴったりとした腰まわりから裾へと流れるようなスリムテーパードフィットで裾幅17センチ前後の細身設計になっているので都会的かつスタイリッシュに穿きこなせます。日本人の体型に合うコンパクトに作られたヒップまわりはフィット感が高く、穿くだけで“美尻”を生み出します。高めに配置されたバックポケットは小さめに作られており、後姿を上品に見せてくれます。ストレッチが効いているので動きづらさは皆無。細身なのにすごくラクチンです。

以前流行ったスキニーフィットのような極端な細さはなく、無駄を省きながらも絶妙なゆとりがあるシルエットなので、窮屈感も無く、ピタピタに見えてしまうようなこともありません。なにより素晴らしいのが、“自分の脚ってこんなに長かったかな”と錯覚させてくれる完成されたシルエットです。体型に自信のない（自信がなくなった）大人にこそお勧めです。

シンプルな作りで驚愕のコストパフォーマンスを実現

前述のとおり、BLUE DIVISIONのパートナーであるジャダ社が手掛けていたのが、ヤコブコーエンのデニムです。ヤコブのデニムといえば、最高レベルの素材・副資材・パターン・カッティング・縫製技術を用いて作られており、まさに全方位にスキがありません。お値段もそのクオリティの高さに相応しく、中には10万円を超えるようなモデルも展開されています。

BLUE DIVISIONがスゴイのは、ジャダ社の技術を用いつつ、抑えられるところを抑え、ヤコブのような美脚シルエットのデニムなのにお値段は約半額という驚愕のプライスを実現している所です。特に大きく違うのが副資材で、贅を尽くして作られるヤコブとは対照的に、BLUE DIVISIONではビックリするほどシンプル。ちなみに、ヤコブのデニムでお馴染みの特徴的なあの“香り”ですが、BLUE DIVISIONでは香り付けの工程も省略されているため、香りはありません。

オールシーズン対応のイタリアンコットンストレッチデニム

使用されている生地は、厳選されたコットン素材から作られた高品質なイタリア製ストレッチデニムです。オールシーズンに対応する10.5オンス程度の生地で、シッカリ感があるのに厚すぎず、デニム特有のゴワつきがほとんどなく、たいへん穿きやすい（扱いやすい）ことが特徴です。ムラ糸の特性を活かしたクラフト感ある織り上がりになっており、バルキー性に富み、深みのある風合い、端正な綾目、美しい藍の発色を存分に楽しんで頂けます。藍色が少し薄れた色落ち感（1年くらい穿き込んだような色落ち感）でさりげないヴィンテージ感が表現されていますが、ヒゲやアタリがうっすらと入るクリーンな仕上がりとなっているので上品さが損なわれていないところがミソです。ガンガン穿いて自分だけの一本に育ててください。

ストレッチが混紡されているので、細身の作りでもストレスを覚えることはありません。屈んだときや椅子に座ったときに生地が突っ張らないので、とにかくラクチンですよ。